発作時の対処法(薬物療法)

頭痛の治療では、誘因を取り除いたり、生活習慣の改善を行うことが第一歩ですが、それだけで改善が難しければ薬物療法を行います。 治療に用いる薬剤は頭痛のタイプによって異なるので、病院で診断を受けた上で適切な薬を処方してもらうようにしてください。

ここでは例として、片頭痛の治療に用いられるトリプタン系薬剤をご紹介します。

片頭痛治療の特徴

片頭痛治療に用いられる薬にも、それぞれ特徴があります。

アスピリンなどの鎮痛薬は、脳に作用して痛みの感じ方をやわらげる働きをします。

これに対して、エルゴタミン製剤やトリプタン系薬剤などは、痛みを増強する原因となっている拡張した血管を正常な太さに収縮させる働きを持っています。 トリプタン系薬剤は、血管の収縮と伴に、「痛みの伝達物質」放出を抑え、痛みを鎮める働きも備えています。

トリプタン系薬剤とは

トリプタン系薬剤は、1997年3月に英国で承認され、日本では2000年に注射薬が、2001年に経口剤が、医師の処方により使用できるようになりました。

トリプタン系薬剤は片頭痛に有効な薬といわれており、頭痛の発作が起こってから早いタイミングで服用することができれば大変高い効果を発揮します。 そのため、いかなる状況でも薬を飲めるよう、水無しで飲んでも口の中ですぐ溶ける錠剤(口腔内速溶錠)もあります。

トリプタン系薬剤の特徴

トリプタン系薬剤の特徴は、これまで使用されてきたエルゴタミン製剤とは異なり、頭痛発作のピーク時に服用しても改善効果を発揮する点にあります。 ただし、頭痛がピークに達するまで服用を待つ必要はありません。頭痛が起きたら、なるべく早く服用する方がよく効きます。 また、吐き気・嘔吐・光や音に対する過敏などの随伴症状についても軽減する効果があります。

そのような背景から、トリプタン系薬剤は

  • 鎮痛薬やエルゴタミン製剤では充分な効果が得られなかった方
  • 頭痛発作時には仕事や家事が手につかないといったように日常生活に支障をきたしていた方の治療に大きな効果を発揮しています。

以上のように頭痛のタイプごとに適した薬剤が開発されていますので、医療機関で医師にご相談の上、適切な薬剤を処方してもらうようにしてください。

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